ピルの種類。特徴や違い、効果やおすすめを知りたい方へ

ピルにはかなりの種類があります。で、これめっちゃ理解しにくい・・・と私は感じております。
どう種類分けされているのかというと。
- 中用量/低用量
- 世代
- 相性
- Day1スタート/Sundayスタート
- 21錠入り/28錠入り
ピルをざっくり分けると・・・
などなど、ピルを種類分けしようとすると、すごい数になってしまって、パニック状態になりますw
それほど、ピルって種類が多いので自分にあったピルを見つけ出すこともできるのですが、選択肢が多すぎても困りものですよね。
全てを網羅すると、とてもじゃないけど読む気にならなくなってしまうので、今回はここで紹介するのは、、、
- 中用量/低用量
- 世代
- 相性
の3つの分類方法やその内容についてお話を進めていきます。
※「ピルってどんな薬?」という概要が知りたい方はこちらから確認してみてください。

ここからはお薬の話をさせていただきます。ピルのことを理解しやすいように噛み砕いた言葉を使ったり、表面上での説明しかしていない部分もあります。
ピルに関する詳しいことは医者や薬剤師に必ず確認してから、処方をしてもらうようにしてください。
ピルの種類その1 中用量と低用量について
中用量と低用量のピルの違いは、ピルに含まれるホルモンの量が違います。
私が使っている「ルナベル」というピルを例にお伝えしていくと・・
- ルナベルLDは中用量
- ルナベルULDは低用量
となります。
詳しい1錠あたりのホルモン量の違いは以下。
- ルナベルLD(中用量)
- 黄体ホルモン1.0mg
- 卵胞ホルモン0.035mg
- ルナベルULD(低用量)
- 黄体ホルモン1.0mg
- 卵胞ホルモン0.02mg
中用量は配合されるホルモン量が多く、低用量は配合されるホルモン量が少ないことがわかりますよね。そして、配合されるホルモン量が異なることによって副作用の起き方や不正出血等に違いがあります。
LD(中用量)= 主に月経困難症や子宮内膜症などの疾患の治療のために処方される!
不正出血が起きにくいのですが、副作用である血栓症や頭痛、悪心、嘔吐などの症状が出やすいです。
また、中用量ピルは生理日を遅らせる、緊急避妊や不正出血を止める、子宮内膜症や月経痛の治療のために使われることが多いです。
中容量ピル(LD)のメリット
- 生理周期が一定になり生理不順が改善
- 生理の出血量軽減
- 子宮内膜症の痛みの軽減
- 生理痛・PMS(月経前症候群)の軽減
- 月経困難症の症状の緩和
ULD(低用量)= 主に避妊を目的としている方に処方される!
副作用である頭痛、悪心、嘔吐の症状が辛い方や血栓症のリスクが高い方に向いています。
また、低用量ピルは毎日1錠を服用することによって、避妊効果99%以上ですし、生理痛や整理時の出血量の軽減、PMSの改善にもつながります。※内服を中止すれば妊娠準備に入れ、飲み忘れがあると避妊失敗率は0.3%から9%に上昇するので注意が必要です。
低容量ピル(ULD)のメリット
- 生理の出血量軽減
- 生理周期が一定になり生理不順が改善
- 生理痛・PMS(月経前症候群)の軽減
簡単にまとめると…
社員旅行や修学旅行に生理が被らないようにピルを処方してもらう場合や望まない妊娠を避ける為や、生理周期改善などに処方されるのが低用量ピル。
子宮内膜症や月経困難症等の疾患の治療目的の場合は中量用ピルの処方が一般的です。
そして、ピルには「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」が含まれているということを頭に入れて、次の「世代」のお話に進みます。
ピルの種類その2 「世代」について
ピルに配合される「黄体ホルモン」の違いで、「世代」が分けられています。
世代ごとにどんな黄体ホルモンが使われているのかというと…。
- 第1世代 …『ノルエチステロン』を使用したピル
- 第2世代 …『レボノルゲストレル』を使用したピル
- 第3世代 …『デソゲストレル』を使用したピル
- 第4世代 …『ドロスピレノン』を使用したピル
この『』で囲った部分が黄体ホルモンの名前です。
ちなみに、卵胞ホルモンは全て「エチニルエストラジオール」が含まれています。
もう、この辺からパニックしてきますが、ここからもっとシンドい感じになりますよw
黄体ホルモンの作用をもつ人工的な物質のことを「プロゲスチン」といいます。
プロゲスチンは全てのピルに含まれ、プロゲステロン活性とアンドロゲン活性の数値が世代によって異なります。
プロゲステロン活性の作用とアンドロゲン活性の作用が体にあっているか、あっていないかで副作用等のでかたや疾患への影響が異なります。
世代ごとに特徴を説明していきます。
第1世代
- 黄体ホルモンの種類
- ノルエチステロン
- 代表的なピル
- ルナベル、オーソ、ノリニール、シンフェーズ 等
1960年代に作られたピルです。
黄体ホルモンが他のピルより多いので、副作用のアンドロゲン作用が弱いのが特徴。
※アンドロゲン作用とは男性化症状のことで多毛症やニキビの発生などの脂質代謝への影響等のこと
第二世代
- 黄体ホルモンの種類
- レボノルゲストレル
- 代表的なピル
- アンジュ、トリキュラー、ラベルフィーユ 等
効果が高い反面、アンドロゲン作用が起こりやすいのが特徴。
ホルモン投与量が徐々に変化させることができる二相性や三相性ピルが一般的です。
※相性については次に説明します。
第三世代
- 黄体ホルモンの種類
- デソゲストレル
- 代表的なピル
- マーベロン、ファボワール 等
アンドロゲン作用が起こりにくいのが特徴。
比較的安全に服用できるので人気も高いです。
第四世代
- 黄体ホルモンの種類
- ドロスピレノン
- 代表的なピル
- ヤーズ 等
超低用量ピルが第四世代となり、ホルモンバランスの変化による副作用が少ないのが特徴。
低用量ピルで副作用が辛かった方にもオススメの新薬です。
すごく乱暴に言うと、黄体ホルモンの種類によって世代が変わる!中身が変わると自分に合うかどうかも変わる!だから自分に合うタイプを選べたら最高だよね!ってコトですww
ピルの種類その3 「相性」について
相性はピルに配合されている黄体ホルモンと卵胞ホルモンの比率の違いを表しています。
一相性
ホルモン量が21錠全て一定ものが一相性のピルです。
服用する順番がなく、管理も楽なので気軽に使えるのが特徴です。
- 代表的なピル
- ルナベル、マーベロン 等
二相性
ホルモン量が21錠の間で1回変化します。
原則前半部のホルモン量が少なく、後半部が多くなります。
前半部と後半部ではホルモンの配合量が2倍近く異なるので、服用する順番に気をつけて飲むようにしなければなりません。
間違えてしまうと、ホルモンが急激に変化し副作用が強くなってしまう可能性もあります。
- 代表的なピル
- エリオット 等
■三相性
ホルモン量が21上の間で3回変化します。
ホルモン量は二相性と同様にだんだん増えていく仕組みのものと、だんだん減っていくものもあります。
また、製薬会社によってホルモンの配合量や配合量の変化時期も異なるので、医師とよく相談の上処方してもらうことが大切です。
- 代表的なピル
- シンフェーズ、トリキュラー 等
簡単にまとめると、相性は黄体ホルモンと卵胞ホルモンが含まれ方や量で分けられているってコトですww
ピルの種類 まとめ
ピルには多くの種類があって、含まれるホルモン量や飲み方の違い、副作用の出方の違いなど、それぞれ特徴があります。
「どんな特徴があるのか」よく医師に聞いて自分の症状とあったピルに出会える為の情報として使って頂ければ嬉しいです。
関連記事 「ピルに挑戦!自ら感じたメリット&デメリット。涙の副作用体験も」

二児の母。長女の小学校入学に胸ルンルンの母シズエ。趣味は、釣りと愛車のお手入れという男らしい一面を持つ反面、コスメオタク&脱毛マニアというまさかのハイレベル女子。きめ細かな心遣いと細かい事は気にしない豪快さで、幅広い層に対応いたします(笑)
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